?> 最終更新日: 更新日: 2016年5月22日 作成日:2016年5月22日
湯島天満宮(湯島天神)|学問の神様・菅原道真公を祀る名社(文京区湯島 湯島駅)
東京メトロ千代田線「湯島」駅から徒歩約2〜3分。湯島天満宮(湯島天神)は学問の神・菅原道真公を祀る古社です。
歴史面では、徳川家康の江戸入府に際して神領五石の寄進を受けるなど将軍家の崇敬を集め、江戸後期には目黒不動・谷中天王寺と並ぶ「江戸の三富」として公許の富くじを興行し、いっそうの賑わいを見せました。名称も時代で変遷し、明治以降の「湯島神社」を経て、2000年に現在の「湯島天満宮」へ復称。現代では「関東三大天神(湯島・亀戸・谷保)」や「江戸三大天神」の一社としてもしばしば挙げられます(いずれも諸説あり)。
学問の神として都内屈指の崇敬を集め、初詣の時期は多くの参拝者で賑わいます。行事も豊富で、春先の「梅まつり」、秋の文京花の五大まつりの一つ「文京菊まつり」など、年間を通じてイベントが行われる魅力的な神社です。
- 湯島天満宮(湯島天神)
- 住所:東京都文京区湯島3-30-1
- 最寄り:千代田線「湯島」3番出口 徒歩約2〜3分/銀座線「上野広小路」徒歩約5分/大江戸線「上野御徒町」徒歩約5分/JR「御徒町」徒歩約8分/丸ノ内線「本郷三丁目」徒歩約15分
- 公式サイト:湯島天満宮
歴史
社伝では雄略天皇2年(458)、勅命により天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)をお祀りしたのが創始と伝わります。のちに正平10年(1355)、郷民が菅原道真公を勧請し、学問の神としての信仰が広まりました。江戸期には幕府の崇敬を受け、富くじや門前の賑わいでも名高い天神さまとして庶民文化を支えました。現在の社殿は平成7年(1995)に総檜造・権現造で再建されたものです。
湯島天満宮は、今から約1,500年前の458年(雄略天皇のころ)に始まったと伝えられています。 最初におまつりした神さまは、岩戸開きの伝説で知られる天之手力雄命(あめのたぢからおのみこと)。力と勇気の神さまです。
その後、1355年(室町時代)に学問の神さま菅原道真公(すがわらのみちざね)をおまつりするようになり、勉強や受験のお願いに多くの人が訪れる神社になりました。江戸時代には徳川将軍家にも大切にされ、門前(もんぜん)の町はにぎわい、江戸の名所として知られるようになります。
戦後もしだいに整備が進み、現在の社殿(お参りする建物)は1995年(平成7年)にヒノキで建て直されました。木のぬくもりを感じる美しい社殿です。
ご祭神とご利益
- 菅原道真公(天神さま):学業成就・合格祈願・技芸上達 ほか
- 天之手力雄命:天岩戸伝承に登場する力の神。開運招福・邪気退散・必勝祈願など
合格祈願は合格祈願祭(ご祈祷)と、絵馬奉納・鉛筆御守・合格御守などの授与品が定番です。 受験シーズンは混雑する時はありますが、比較的、落ち着いて参拝できます。
年中行事
- 元旦祭:1月1日
- 成人祭:1月第2月曜(成人の日)
- 初天神祭(鷽替え神事):1月25日 ... 木鷽を新しい鷽に替えて厄を祓い吉運を招く行事。
- 節分祭(豆撒き):2月3日(年により変更あり)
- 梅まつり:2月上旬〜3月上旬 ... 梅は約300本(白梅8割)。見頃は2月中〜3月上旬。
訪問:2025年| 2023年| 2017年| 2016年| 2009年 - 例大祭:5月25日(大祭行事は直近の土日) ... 神輿宮入や奉納行事など。
- 夏越し大祓式(茅の輪くぐり):6月30日 17:00頃斎行(年により時刻変動)。
- 菊まつり:11月1日〜23日(文京菊まつり)。
訪問: 2024年| 2023年| 2022年| 2021年| 2019年| 2018年| 2017年| 2016年| 2015年| 2009年| 2008年 - 七五三祝祭:11月15日
- 納天神祭:12月25日
- 歳の市:12月26日(正月用品市)
- 師走大祓式・除夜祭:12月31日
湯島天満宮 初詣
大晦日〜元旦の0:00前後は混雑してますが、体感では1:00頃から列がやや緩み始め、スムーズに進みやすくなります。
本殿の背面側に授与所が設けられ、おみくじ・合格祈願御守・破魔矢・熊手・干支守などの縁起物が頒布されます。
境内外の道路沿いに屋台が多数出店されます。定番の甘酒などもあり、多くの人で賑わいます。
1月1日昼頃の湯島天満宮の行列
13時ごろの昼時になると凄い行列ができ、どこまで行列ができているか見に行くと、坂の下から湯島駅の手前までずっと行列ができていました。
夕方過ぎになると行列も短くなっていました。
境内のスポット紹介
表鳥居
1667年創建。東京都指定文化財
拝殿
狛犬
撫で牛
宝物殿
「新派」碑(しんぱのひ) 由来
明治の改良演劇「新派」の歩みを刻む記念碑。創立90年を機に建立され、その後当宮に遷座。日本近代演劇の系譜に触れられる一基です。
瓦斯灯(がすとう)
男坂上の鳥居脇に立つ"復刻ガス灯"。明治には境内に6基あった記録が残り、現在は昭和56年(1981)に復刻された1基が夕暮れに温かな光を灯します。
文具至宝碑(ぶんぐしほうひ)
紙・筆・墨・硯――"文房四宝"の功績を讃える石碑。学問の社らしい文具の聖地的スポットで、受験前の参拝と併せて訪れる人も。
講談高座発祥記念碑
江戸後期、当宮で「家康公の偉業」を語る際に"高座"を設ける許可が出たことにちなむ碑。講談の舞台文化の原点とされます。
摂社 戸隠神社 祭神:天之手力雄命
道真公が祀られる以前からの地主神で、例祭は10月10日。力と開運の神として篤く信仰されています。本殿裏手。
末社 笹塚稲荷神社 祭神:宇迦之御魂神
商売繁盛・五穀豊穣の神。戸隠神社と並んで鎮座し、稲荷社ならではの赤い幟が目印です。例祭は3月・旧二の午。
包丁塚
役目を終えた包丁を納め、調理の道具に感謝を捧げる塚。銅鳥居のすぐ左手に位置します。
筆塚(泉鏡花ゆかり)
文学者・泉鏡花とも縁の深い筆塚。代表作『婦系図』で知られる「お蔦・主税」の舞台ゆかりと案内されることもあります。
銅鳥居(どうとりい)
江戸時代寄進の銅製鳥居。参道の象徴で、雨上がりに緑と銅のコントラストが美しい撮影スポットです。
奇縁氷人石(きえんひょうじんせき)
縁結びの"仲人石"として知られる小石標。良縁祈願の絵馬と併せて写真に収める人も多いポイント。
男坂・女坂
表参道側の石段。男坂は直線で力強く、女坂は緩やかに屈曲。梅や菊まつりの季節は装飾が映えます。
梅園(約300本)
白梅が多く、例年2月中〜3月上旬が見頃。曇天や朝の逆光は花びらが透けて写真映え。
境内の写真
カメ
湯島天神の池にはカメがいて、カメラを向けるとカメラ目線になってくれました。
湯島天満宮の掲載記事一覧
・2016年度例大祭 天神祭
・2015年度湯島天神菊まつり 文京菊まつり
・2009年度湯島天神菊まつり 文京菊まつり
・2008年度湯島天神菊まつり 文京菊まつり