最終更新日:2014年12月27日 作成日:2009年2月 2日 | コメント(0)

須藤 元気:キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン(2008/11)

須藤 元気さんの本「キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン」は、須藤 元気さんの初小説になります。

マイアミで開催される格闘技イベント「EGFC」に出場することが決まった一人の青年。その運命や、いかに―?須藤元気が独自の哲学にユーモアを交えて描く、傑作青春小説。(「MARC」データベースより)

キャッチャー・イン・ザ・オクタゴンのレビュー

総合格闘技の舞台にあがるストーリーは、やはり須藤 元気さん自身が総合格闘技をされていたこともあってのことだと思います。
ストーリー展開は普通の小説なんですが、やはり実際の経験から感じたことを小説にいれられているので、格闘技の舞台にあがる心情など深く描写されています。
格闘家が舞台にあがっているときの雰囲気をとてもつかみやすく、臨場感たっぷりが楽しめた小説でした。

いのちのいろえんぴつの印象に残った言葉

試合は考えてから動くとどうしても後手になりがちになるので、相手にそれをさせる。戦いは理性と本能のバランスが重要であるが、どちらかというと「考える、理性」よりも「感じる、本能」が大切なのだ。(p156)

須藤 元気さんのファイトスタイルがこの文章から感じ取れます。
実際、相手の意表をつく行動で勝利をとっていました。
このバランスが格闘家にとっては非常に難しいんでしょう。

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